厚生労働委員会での質疑(厚労省設置法)
 6月8日、厚生労働委員会「厚生労働省設置法の一部を改正する法律案」について質疑を行いました。
 この法律案は、近年の保健医療技術の著しい進歩に対応すべく、医学的知見に基づく一元的な施策の遂行のために医務技監を新設するとともに、厚生労働省の組織再編を行うものです。
 まず、医務技監が事務次官級であることの根拠、有期労働対策部の解消にともなう懸念事項、過重労働特別対策室の設置による効果などについて政府に確認しました。
 次に、「データヘルス改革推進本部」における議論について、ビックデータ活用推進計画・行程表の進捗状況、ビックデータの活用に当たっての社会保険診療報酬支払基金の審査の在り方、組織・業務の効率化の検討状況について確認しました。
また、支払基金が行っている厳しいレセプトチェックにより適正な診療報酬の支払いが担保されており、薬剤の処方量の抑止力としての効果が大きいことを指摘し、人員削減や事業所の統廃合ありきの議論が進んでいることの問題点について塩崎厚労大臣の見解を求めました。大臣からは、より良い医療を提供する観点から審査・支払いの在り方を検討しており、あくまでも医療の中身を考えながら改革を進めていくとの前向きな答弁がありました。更に「データヘルス時代の質の高い医療の実現に向けた有識者検討会」における議論を踏まえて、公平・中立な審議会での議論を行うことを要請しました。
 その後の採決において、この法案は多数をもって原案通り可決されました。