TPP特別委員会の「参考人質疑」において質問
 12月2日、参議院本会議での「代表質問」に引き続き、環太平洋パートナーシップ協定等(TPP)に関する特別委員会での「参考人質疑」において質問しました。
 11月15日のテレビ入りでのTPP特別委員会において、安倍総理に対して質問しましたが、明確な答弁がなく、疑問が解けていない項目に関して参考人の皆さまにお尋ねしました。
 まず、ISDS条項については、義務違反自体の定義がなく、何を持って義務違反とするのかお聞きしました。
 次に、世界最高水準の日本の医療保険制度をどう守っていくのか。「将来の保険制度について協議する用意がある」と書かれていることの意味をどうとらえるのかについてお尋ねしました。
 最後に、日本の薬価制度自体が米国のターゲットになっているとの参考人の意見を受け、高額医療品の在り方について、場当たり的な薬価の切り下げではなく、システマチックな薬価の見直しが今後求められることに対してのご意見をお伺いしました。適応拡大時にオーファンドラッグの研究開発費の実態に即した薬価改定のルールが必要となります。
 20分という限られた時間の中での質疑でしたが、参考になる貴重なご意見をお伺いすることができたと思っています。国民皆保険制度を守っていくためにも、TPP協定の疑問点をクリアーにしていくことが求められています。
<参考人の方々>
遠藤 久夫 氏(学習院大学経済学部教授)、
西尾 正道 氏(北海道がんセンター名誉院長・北海道医薬専門学校長)
醍醐  聰 氏(東京大学名誉教授)