UAゼンセン「悪質クレーム署名」加藤厚生労働大臣に提出
 「悪質クレーム」は接客に従事する労働者にとって、克服しなければならない喫緊の課題です。
UAゼンセン内だけでも、「悪質クレーム」対策を求める署名は120万筆以上集まり、多産別からの協力を合わせ、176万5,223筆もの署名が集まりました。この声を直接、UAゼンセンの松浦会長をはじめ副会長や局長など10数名の方々と共に、所管する厚生労働省の加藤大臣に渡してまいりました。
 現場で苦労されている方々の声を、加藤大臣に直接お伝えし、加藤大臣からは「早急な現状把握に努める」との回答と共に、何とかしなければならないという想いを共有できたと思います。加藤大臣は、熱心にこちらの話に耳を傾け、予定時間を大きく超えて対応をされるなど、やはり170万を超える署名は無視できず、皆様の活動が国を動かし始める瞬間に立ち会えたと思っております。
 また、その後、厚生労働省内の記者クラブにおいて、記者会見を開き、同席させていただきました。働き方改革関連法案審議における野党提案の経緯や、9月からの労政審におけるハラスメント議論に対する期待について、話をさせて頂きました。現状の法体系では、職場におけるハラスメントとお客様からの「悪質クレーム」は分けられてしまいます。しかし、労働環境を整備するためにも、従業員が「悪質クレーム」にさらされないよう、あるいは「悪質クレーム」に接した際の対策を雇用側、つまり企業に対して求めていくことは必要不可欠であると考えます。
 この問題につきましては、これからも強く、国会の内外で求めていく所存です。